栄養系球根ベゴニア  「 筑波ベゴニア 」 へようこそ

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病虫害について

球根ベゴニアには病気はあまり有りませんが、重要な病害に、茎腐れうどん粉病がほとんどです。
茎腐れは湿度が高く夜温が20度以上になって、株自体が幾分弱ってきて抵抗力が落ちてきている時などに、茎や葉などに傷があるとそこに細菌が繁殖して細胞を殺すことによるものです。そこに灰色のカビがでて来ることもありますが、このカビは腐った部分に繁殖するカビで2次的な物のようです。元気な時は何でもなくても、弱って抵抗力が落ちたときに病菌が取り付いて起きますので、 対策としては、とにかく健康に育てる、傷を付けない、極端にしおらせたりしない、殺菌剤を塗って患部を乾かすようにするなどしか対策はありません。
殺菌剤は細菌に効果の有るキノン銅、オキシン銅などを患部に100倍位に溶いて塗ると良い結果が出ることが多いです。軽い程度なら硫黄粉や硫黄水和剤を吹きかけるのも効果が有りますが、****マイシンなどと言う抗生物質が細菌病には効力が有ると専門家は言うでしょうが、恐らく目に見える効果は無いと思うし、諸般の事情もあり使わないほうが絶対良いでしょう。
うどん粉病は季節によって出る時期がありますし、品種によっても強い弱いがあります。致命的な病気だとは思いませんが、出てしまった株に何か殺菌剤をかけてやりたくなるのも人情です。うどん粉病にきく農薬は沢山ありますが、硫黄水和剤の1000倍位に必ず展着剤を付加してスプレーしてやるのが薬剤抵抗性などの問題をクリアーできるので宜しいと思います。

害虫はホコリダニ、アザミウマ類があります。あの白い羽の温室コナジラミは普通ではつきません、助かります。
ホコリダニが最重要です。ホコリダニは名前のとおり肉眼では見えませんので、
症状が出て始めて気がつく事が多いものです。
症状としては、花に茶色いシミがつく、新葉が縮れている、新葉の裏が茶色くガサガサになっている、蕾が大きくならない、葉が大きくならない、の順で重症です、最後は成長点までダニに吸い尽くされてお仕舞いになってしまいます。これがたったの2−3週間で進行するのですから大変な害虫です。
このダニはトマト、茶、なす、シクラメン、セントポーリア、リーガーベゴニア、インパチェンス等の重大な害虫で、 球根ベゴニアが夏に咲かないと言われるのにはホコリダニのせいも多分に有ります。
対策としては、沢山の専門家と言われる人のお話では、ダニは繁殖のサイクルが早いので、ダニ専門の農薬をこまめにスプレーして(例えばニッソランでは10日おきに3回ぐらい、アカールなどでは3日おきに4回ぐらい)防除に努めるべし、ただしダニは繁殖のサイクルが異常に早いので薬剤抵抗性の獲得も大変早いので同一種の薬剤は連用してはいけないと言われます。
確かに薬剤抵抗性の獲得は本当らしくて、私も15年くらい前まではホコリダニに負けそうになった事も何度もあって、球ベゴの栽培は所詮無理なのかなどと思ったこともありました。
転機は子供が小学生だったとき、なにげなく見た国語の教科書でした、そこにはお名前は忘れましたが、ダニ研究一筋の学者が「世界にダニの居ないところは火山の火口付近だけである」との文章がありました。それ以来、私は硫黄をどう使うかと実践してきましたが硫黄にも沢山の形があって何をどう使うかは中々難しいものでした。
実際に確実にホコリダニ防除の成果を上げるには、面倒ですが2週間おきくらいに展着剤を適宜いれた硫黄水和剤1000−2000倍液をスプレーのノズルをゆるめ水鉄砲のようにして成長点めがけて少量注入すれば完璧に絶滅できますのでお試しください。

これの良い点は薬剤が廉価(1リットル800円くらい) 、薬剤抵抗性がつかない、スプレーの霧を細かくすればウドンコ病(葉や茎に白い粉をまぶしたように見える)にも効果が有ると良いことずくめです。成長に薬害もありません、何度かけても問題はおきていません。
欠点は 球根ベゴニアでは気温が高いときには、花にスプレーしてしまうと花弁の周りが白く脱色されてしまうのが唯一の欠点です。

アザミウマの類も発生するとたちが悪いのですが、アザミウマはルーペで見えます。細長い1ミリくらいの虫で成虫は飛び跳ねます。
初期の症状は上から1-2枚 の葉と葉柄の付け根が茶色にガサガサしていたら怪しいと思ってください、症状が進むとホコリダニと似てきますので判別は慣れないと難しいでしょう。
対策としてはアザミウマに効力のある農薬はたくさん有るので数種類を1週間ごとに3回も散布すればほとんど問題ないでしょう。

以上の防除対策は私流のやり方ですのでご参考までということですからあしからず。

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